藤下楽人くんの留学ストーリー

藤下楽人くん
カナダの高校を卒業後、ビクトリアのカモーソンカレッジでITを専攻、2024年6月に卒業。
現在、BC政府のサイバーセキュリティの仕事をしています。

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『壁を超える度に自己成長できたと実感』

2017年の後半、私は17歳でカナダに来ました。それまで海外に長期滞在したことはなく、カナダに来るのは初めてだったので、全てのことが新鮮で驚きの連続でした。しかし、同時に大きな負担を感じたのも事実です。まず最初の課題は、英語の壁でした。私は英語がほとんどわからなかったので、バンクーバーにある語学学校「Vector」に3ヶ月間通い、高校が始まる前に少しでも英語力を身につけようと頑張りました。その期間は大変でしたが、クラスメートや先生が本当に親切で助けてくれたので、とても有意義な時間を過ごすことができました。

カナダの生活は、食事や生活スタイルが日本とは全く異なり、最初は戸惑いました。特に食事の違いに慣れるのが大変で、最初の数週間は体調を崩したこともありました。しかし、少しずつ新しい環境に慣れてくると、カナダの文化や生活を楽しめるようになり、友達もでき始めました。高校では、さまざまな国の友人と交流することで、異なる文化や世界のことを学ぶことができました。スペイン出身の友人と出会ったことがきっかけで、彼の住むマドリードを訪れ、現地の生活や文化に触れるという貴重な経験もできました。英語を学ぶことで世界が広がり、新しい世界を知ることができたと実感しています。

カナダの高校は日本の学校と比べてとても自由で、自己主張や個性を大切にする環境でした。そのため、最初は授業についていくのが大変でしたが、Google Translateが私を支えてくれました。特に、英語のレポートや課題をこなす際に非常に役立ちました。また、飛行機クラブに参加し、二人乗りの小型プロペラ機を作るプロジェクトに携わるなど、日本ではできなかった経験も積むことができました。

その後、カモーソン大学の「Information and Computer Systems Technologist」プログラムに進学し、IT分野を学びました。最初の学期はまさに試練の連続で、授業内容についていくのがやっとでしたが、なんとか乗り越え、学びを深めることができました。現在はBC州政府のMinistry of Citizens’ Servicesで、サイバーセキュリティアナリストとしてCo-op(インターンシップ)をしています。自分がこのようなIT系のキャリアを築くとは想像もしていなかったので、これまでの道のりを振り返ると本当に驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。

カナダでの生活を通じて、私は自分自身が大きく成長したと感じています。言語の壁や文化の違い、学業の困難さに直面しながらも、これらを一つひとつ乗り越えることで、自己成長を遂げることができました。多くの出会いと別れを経験し、その中で人とのつながりの大切さを学びました。大変だったことも、楽しかったこともすべてが私の糧となり、今の自分を形作っています。

これからも、様々な挑戦に立ち向かい、自分の目標に向かって努力を続けたいと思います。プログラミングやITスキルをさらに磨き、サイバーセキュリティ分野でより多くの知識と経験を積んでいきたいです。これからも自分を成長させ、さらに新しい世界を切り拓いていきたいと思います。

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