坂根那由星さんの留学ストーリー

坂根 那由星さん
カナダの高校を卒業後、ビクトリアのカモーソンカレッジでビジネス専攻、卒業。
現在、勉強を頑張りすぎたのでちょっと休憩中。英語は既にネイティブスピーカーに間違われるほどになっています。

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「私の人生の逆転劇」

自分の夢を叶えるために留学を決めた当時17歳の私。当時の私は生まれてから一度も勉強をしたことが無く、正直学年でビリを争うようなレベルだった。
だからこそ当時の友人たちの反応は様々で未だにどれも鮮明に覚えている。
頑張れと心からエールを送ってくれる人、とにかく驚く人、中でも印象的なのが“いや、無理やろ”と軽く笑う人たち。
だが今となっては誰一人として無理だと嘲笑する人がいなくなった。これは私の大事な友人でありエージェントの尚子さんや、たくさんの友人に出会い、色々助けられながら、たくさんの事を学び経験して成長していく私の逆転ストーリーだ。

3月1日、人生初の留学が始まる

初めての一人海外、初めての語学学校、初めてのホームステイ、文字通り全てが新しく初めての事だった。
何もかも分からなく、言語が理解出来ないという事の大変さに直面し、留学をなめていた自分の甘さを思い知らされた。ホストファミリーが言っていることを理解出来ず、学校でも先生やクラスメイトの言っていることが全く理解できず、
居場所がどこにも無く、本当に辛い日々の幕開けだった。
今でも覚えているのがまだホームステイに来たばかりの頃、電気を消してと言われたのが理解できなくて、その後ゆっくり10回くらい言われたけど全然理解できずなぜ私はこんなことも理解できないのだろうと、とても恥ずかしい思いをした。

だが幸いにも私自身、人見知りなどをするようなシャイな性格ではなく、何も分からなくてもとりあえず笑顔だけは崩さず、Yesを言うように心がけた結果意思疎通は全然できてなかったけどたくさん友達ができた。
そして私がどれだけゆっくり喋ったり止まったりしてもそれを待ってくれたり必死に意味をくみ取ってくれたり本当に素敵な人たちだった。最初の一ヵ月で学んだことはどれだけ言語がままならなくても、とろくても、常に笑顔を忘れず、一生懸命トライをしようとすると周りは見捨てず支えてくれるということだった。

その後、別のとても厳しい語学学校に移り、毎日尋常じゃないほどのタスクを持ちながら三ヶ月間、文法、発音全てを猛勉強した。その頃はとにかく道行く知らない人に喋りかけて(もちろん拒否されることもたくさんあったけど)スピーキングの練習をしていた。その結果、少しずつ日常会話英語を理解し、拙いなりに喋ることも出来るようになってきた。

9月1日、Grade12(高3)として現地高校へ通い始める

ここで私は人生最大の壁にぶつかり、挫折を味わった。日本人の少ない田舎の高校を選んだので、留学生の約8割は英語がすでにペラペラで、さらに英語が喋れない留学生はごく少数だった。ある程度慣れて会話が出来るようになってきても大人数で遊びに出かけた時や、授業内でのグループワークやディスカッションといった場面では全くついていけず、授業後にクラスメイトに分からなかったから教えてほしいと何回も聞き、先生には毎授業後習ったことの確認や、課題の確認など聞き漏れがないように必死だった。
これによって私のメンタルはズタボロになったし、完璧主義かつ極度の緊張しいなので毎日朝晩号泣して授業前はいつも緊張して、正直学校に行くのが毎朝ものすごく怖かった。

毎日毎日どうして私の英語力はこんなにも低いのだろう、周りが普通にできていることがなんで私にはできないのだろうと、考えては落ち込んでの繰り返しだった。
しかし、頑張れば頑張る分だけ先生や周りの人は見てくれており、あまりにも私が切羽詰まっている雰囲気で必死にやっていると、テストやクイズ前に先生がTipsをくれたり、範囲を少し分かりやすく教えてくれたりもした。
私が学校の友達にEnglishのクラスの課題が全く分からなくて出来ないと相談した際には放課後図書館で教えてくれて私が分かるまで何度も何度も説明をしてくれた。
授業内で私のせいでグループワークがうまく進んでない時もあなたは留学生なのだから仕方ないよ、気にしないでと言ってくれるクラスメイトもいた。そういった周りの人たちのおかげで何とか無事Grade12を終えることができた。

翌年8月1日、大学へ行くための勉強を本格的に始める。
今までであまり勉強したことのないアカデミック英語の勉強をここで始め、この頃から英語力の伸びを少しずつまた感じるようになった。周りの人から英語力を褒められることが増え、それがモチベーションに変わり順調に進んでいった。
極度の緊張しいの性格のせいでテストなどの場面で本来の実力の6割くらいしか出せないことが続きそれがまたプレッシャーになりストレスがたまり、大変な思いもした。
しかし今までの留学生活を思い出し頑張ってきたことを無駄にしたくないと思い必死に勉強して無事大学に合格し、次の年の9月からVancouver IslandにあるVictoriaという場所で経営学を学びにカレッジに通うことになった。
そして今は今まで助けてもらった先生やスタッフの方たちへ少しでも恩を返したいというのと、私と同じように英語の勉強を頑張っている人たちを助けたいという思いから語学学校のレセプションとして毎日忙しく働いています。

今までたくさんの大変な思いもしてきたし、正直楽しいだけの日々より辛い日々の方が圧倒的に多かったです。
それでも一度も日本に帰りたい、留学辞めたいと思ったことや後悔したことは一切ありません。
そして本当に来れてよかったと心から思います。何よりも留学を通してもし日本にずっといたなら出会えなかったであろうたくさんの人たちと出会うことができ、毎日毎日学ぶことの連続でこんな貴重な経験をさせてくれた両親には感謝しかないです。そして留学に来てから24/7体制でいつも支えてくれている尚子さんにもありがとうじゃ伝えきれないほど感謝をしています。

これからの大学生活今まで以上に大変でしんどい日々が待っているというのは分かっていますし、私の人生の逆転ストーリーはまだまだ始まったばかりですが、これまでの約2年間の経験をもとに、そして尚子さんという強力な助っ人を支えにこれからももっともっと頑張っていきたいと思います。

最後に、ここまで読んでくださりありがとうございます。そしてもし今留学に行こうか悩んでいる人がいたら諦めずに挑戦してみてほしいと思います。

正直、留学というのはキラキラしているだけじゃないし、むしろしんどいことの方が多いから相当な覚悟がない限り時間もお金もたくさんかかることなので、おすすめはしないです。けどしっかりと覚悟を持ってもがき苦しむ覚悟があるのなら絶対に挑戦するべきだと思います。
その時は尚子さんなら絶対に全力でサポートしてくれるし、私も皆さんの事をサポートするのでどうかチャンスを捨てないでください!カナダで皆さんに会えることを心から楽しみにしています。

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